TeleGizmosカバーの使い方について (重要)

これまで多くの方々に使っていただいている「TeleGizmosカバー」ですが、当店からの説明が十分で無かった事により、内部の赤道儀などが濡れていたという報告が来ておりますので、私が普段からどのような使い方をしているかについて、実例にて説明をさせていただきます。

まず、現在当店では4種類のTeleGizmosカバーを愛用して使い続けておりますが、梅雨時であっても赤道儀に水滴が付着していたような事はありませんでした。カバーを使われる環境や使う機材、また使用するモデルによって、その状況は変わりますので、あくまで当方が使っている状況でお話しします。

このカバーは上や横から雨や雪の侵入を防いで機材を保護してくれると共に、紫外線や熱から機材を守ってくれる働きも同時に持ち合わせています。しかし万能とは言えない部分も特に日本の高温多湿で雨が多い環境では、使用する場合の注意があります。

TeleGizmosカバーは外部からの水分などを侵入させない働きがあるのですが、内部に入り込んだ水蒸気も逃さないで保つ事もあり得ます。故に下部は大きく開けておき、内部に入り込んだ水蒸気を逃す必要があります。カバーの下部には引っ張るコードが付いていますが、それは日本の環境では敢えて使わずに上から被せるだけで使います。

TeleGizmosカバーが生まれたのはテキサス州で雨の降らない地域です。下部のコードは砂や埃の侵入を防ぐためのものだと考えており、日本のような環境では使わない方が良いと感じています。もしこのコードを引っ張って下部を絞ってしまうと、下部の開いた隙間から水蒸気が入り込み、それが逃げないまま望遠鏡に付着してしまうので、光学製品良くありません。

TeleGizmosカバーは二層構造になっており、外部生地がNASAが開発した紫外線にも強い生地を使っており、外からの雨や雪や砂などから機材を保護してくれます。内部生地は、外側ほど強くは無いですが、主に熱を遮断する働きをしており、外気温が40度にもなる直射日光を赤道儀などに伝えないで熱から機材を保護する働きがあります。カバーを送る際にこの生地を傷つけないようにタオルなどで緩衝するように伝えておりますが、ここに穴などが開くとそこから水蒸気が入り込んで内部に水分をいつまでも含んだ状態になるので、そうならないように伝えています。もしそうなった場合には裏返して十分に感想させる必要があります。

TeleGizmosカバーは、素晴らしいカバーでありますが、どんな素晴らしい製品でもその性能を有効になるようなベストな使い方があると考えています。ただ日本の環境は世界の中でもTeleGizmosにとっては過酷とも言えるので、そんな中でも最高のパフォーマンスを発揮してもらうためにそれぞれご自身が使われている環境を理解して、末長く愛用できるよう気遣いしつつ使っていただければと思います。本来なら説明書を入れて販売すべきでしたが、今頃になってこんな説明をしていることに大変申し訳なく思っております。お使いの方々にはこの説明を参考にして引き続きご愛用いただければ幸いです。