TKオリジナル New 大型微動雲台/経緯台 TK-ALZM5 限定10台のみ製作品です。初回は10台だけ作りますので、ご予約扱いとなり、お支払いも必要です。既に製作へ入っておりますが、納期は年明け早々くらいを考えております。納期については随時ブログからお知らせいたしますので、個別にはご回答できませんのでご了承ください。請求されても早く作る事はしません。確実な物に仕上がるまで根気よくお待ちいただける方のみご注文をお願い致します。
現在製作中の商品は画像から少し形状が変わります。大きな変化はありませんが、特に変わるのはブログにも書きましたが、雲台プレートが汎用性を高めるために130mm x 76mmの大きさになります。スカイメモやMark-Xなども無加工で搭載できるように考えております。そのほかのポータブル赤道儀も搭載できるようにネジ穴などを多数設けております。必要に応じて雲台プレートの穴あけ特注もお受け致します。
本品の機能は、先日販売した中型微動雲台「TK-ALZM Jr2」とほぼ同じですが、使っている調整ネジがM6-M8になっている事やネジ穴の強度を高めるためのイリサートナットを埋め込んだりしています。またベアリング(画像参照)を4個入れてフリーでの操作性を向上させています。単なる微動雲台では不要なものですが、経緯台として使えるように敢えて手間もコストもかかる部品を入れてあります。
フリーでの可動範囲は、方位回転360度、仰角360度になります。ただし仰角については取り付けてあるネジ類の干渉によりそこまで可動しない場合があります。フリーでの操作性は天体を導入時にフリーストップで停止するように適度な硬さと滑らかさを持たせておりますが、搭載する機材やその方法によっては動くこともあります。
経緯台として使う場合には、高度軸のサイドにアリガタなどをつけてバランスを最適にした状態でお使いいただくことで最適なパフォーマンスを発揮してくれます。微調整は押し引きネジにて行いますが、程よい硬さでしっくりと調整ができるようになっています。ギアヘッドだとどうしてもギア間の隙間によりガタつきやたわみなどが発生して必要な場所でしっかり固定できないという事があります。しかし押し引きネジによる調整はそれもなく止めたい時に確実にその位置で固定できます。
ポータブル赤道儀の調整ではとても重要なファクターとなります。重量もサイズも大きいですが、敢えて軽量化などをしないで、剛性と強度を重視しました。多少の風があっても架台が原因で振動を発生する事はほとんどありません。良くあるアームの長い経緯台だと軽量化のために肉抜きもしているので、いくら高い強度の素材を用いてもそれが全体の強度には必ずしも繋がりません。TK-ALZM5はそれを考えて見た目も重さも金属の塊のように作り上げました。
他にも細かい部分でユーザーがカスタマイズできるように、ネジ穴を多く設けてあり、単に経緯台として使うなら調整ネジやクランプは外して使えます。それによりスッキリした架台で使う事が可能です。クランプネジの位置も可変できるように考えています。ポータブル赤道儀用として使う場合には、クランプネジは外してイモネジを締めてお使いいただけます。
最後に、本体のデザイン仕上げは、黒い軸部品はアルマイト梨地処理により美しい仕上がりになっています。ブルーの部品は敢えて面倒な自動車用に用いられる特色ブルーメタリックを贅沢に使って焼き付け塗装を施しています。一点一点丁寧に仕上げてお届けしますので、どうぞ気長にお待ちください。
全体の仕様は以下になります。
高さ:155mm、幅55mm、奥行き:90mm(調整ネジ、雲台プレートを含まず)
重量2.2kg(誤差あり)